キャリアの棚卸しで自分を見つめ直そう!やり方やメリットなどを解説

キャリアの棚卸しと耳にすることはあっても、具体的にどうすれば良いのか、どんなメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。

キャリアの棚卸しは、自分の過去の経歴やスキルを整理して深掘りする作業であり、転職活動において多数のメリットがあります。

そこでこの記事では、キャリアの棚卸しのメリットややり方などについて解説します。待遇面だけでなく、自分を活かせる企業を探している方はぜひ参考にしてください。

キャリアの棚卸しとは

キャリアの棚卸しとは、自分のこれまでの職務経歴やキャリアを振り返って深掘りする作業です。しかし、ただ経歴を書き出すだけの作業ではありません。1つ1つの取り組んだ業務や経験、スキルなどを細かく書き出して整理し、自分の強みや課題を明確にするのです。

30代40代ぐらいの方がキャリアに行き詰まったら、キャリアの棚卸しをして転職を検討しても良いかもしれません。

キャリアの棚卸しをする目的

キャリアの棚卸しを行う目的は、転職活動をより有利に進めることにあります。具体的には、以下の通りです。

  • 自分のスキルや強みを理解するため
  • 詳細な自己PRができるようになるため
  • 転職後のミスマッチ防止のため

書類作成や面接を円滑に進め、自分に合った企業を探すためといえます。いずれもキャリアの棚卸しのメリットとして詳しく後述するため、ご参照ください。

自己分析との違い

キャリアの棚卸しと自己分析は混同されがちですが、自己分析の1つにキャリアの棚卸しがあると考えましょう。

自己分析はキャリアに限らず、自分の強みや弱み、価値観などの分析を目的としています。一方でキャリアの棚卸しは、過去の具体的な業務・スキル・成果の整理に焦点を当てています。いずれもより有意義に転職活動を進めるために役立つでしょう。

キャリアの棚卸しをするメリット

キャリアの棚卸しを行うことで、自分の経験やスキルを整理できるのはもちろん、転職活動全般においてさまざまなメリットがあります。具体的には、職務経歴書の作成や企業選び、面接対策、さらには転職のタイミングの見極めにも役立つでしょう。以下でそれぞれ解説します。

職務経歴書の作成に役立つ

キャリアの棚卸しは、これまでの経歴を振り返って深掘りするため、職務経歴書を作成する際に非常に役立ちます。

過去の業務内容や達成した成果を詳細に振り返ることで、アピールすべきポイントが明確になるためです。プロジェクトで貢献したこと、数値で示せる成果などがあれば、職務経歴書の説得力が増すでしょう。

また、採用担当者の目線でも、応募者のスキルや経験が一目で分かる職務経歴書になるため、書類選考に有利となります。キャリアの棚卸しを丁寧に行えば、職務経歴書の完成度を高め、企業側にポジティブな印象を与えられるでしょう。

職務経歴書の作成方法については、こちらの記事で解説しています。

転職活動における企業選びに役立つ

キャリアの棚卸しは、転職先を選ぶ際にも有効です。これまで携わってきた業務や有するスキルを細かく把握できるため、求人情報を見る際に条件面以外の気付きが増えるでしょう。

例えば「この企業は自分の経験が活かせそう」「自分のスキルがあれば活躍できそう」といった具合です。

転職活動の成功には、待遇面だけでなく、自分の経験やスキルが本当に活かせる環境かどうかの見極めるが欠かせません。キャリアの棚卸しを通して、自分に合う企業や業種、目指せる企業を見極めましょう。

面接対策に活用できる

面接で採用担当者にアピールする際、キャリアの棚卸しは強力な武器となります。

これまで経験した業務と成果、それにまつわるエピソードを整理しておくと、採用担当者に説得力をもってアピールできるためです。

面接でどんなに良いことを言っても、それを裏付ける根拠がなければ意味がありません。そのため、キャリアの棚卸しにより、強みやエピソードを自信をもって話せるようになれば、面接での印象アップも期待できるでしょう。

転職のタイミングを判断しやすくなる

キャリアの棚卸しは、転職のタイミングを見極めるのにも役立ちます。過去のキャリアを振り返りながら、自分が今どのような状況にあるのか、どの程度のスキルを有しているのかが明確になるためです。

例えば、応募したい企業があって求人を見たところ、現時点のスキルでは力不足だと認識するかもしれません。そんな時に、自己研鑽してスキルアップしてから転職しよう、など今やるべきことやより良いタイミングを見極めるのに一役買います。キャリアの棚卸しを通して転職を決断する際に迷いがなくなり、最適なタイミングで転職活動を始められるのです。

キャリアの棚卸しのやり方

キャリアの棚卸しを通じて、自分のスキルや経験を効果的に整理したいなら、ただ書き出すでは不十分です。以下の手順を踏まえて行うと良いでしょう。

  1. これまで経験した業務やスキルを書き出す
  2. 業務に対する取り組み方や実績を書き出す
  3. これまで所属した会社ごと、部署ごとに1と2を行う
  4. 強みを探す

それぞれのステップを、例を交えながら解説します。

1.これまで経験した業務やスキルを書き出す

まずは、これまでのキャリアで経験した業務や身につけたスキルをリストアップしましょう。そうはいっても、主だった業務以外は忘れてしまいがちで、ぼんやりとしか浮かばない場合もあるかもしれません。

そんな時は1日の業務のスケジュールと行動を書き出すと良いでしょう。「こんな業務にあたっていたな」「〇〇の業務をする日もあったな」など、関わったプロジェクトや担当した業務内容を思い出しやすくなります。

また、そこに関連するスキルも挙げましょう。保有する資格、業務を通じて得たスキルなどを詳細に記載します。あとで整理するため、できるだけ具体的にたくさん書き出しましょう。

2.業務に対する取り組み方や実績を書き出す

次に、各業務においてどのような取り組み方をしたか、またどのような成果を上げたかを書き出しましょう。

単に「営業経験がある」だけでなく、「売上目標を〇%達成」「顧客満足度向上に貢献」など、具体的な実績や成果を示すことが重要です。数値で客観的に示せるとなお良いですが、なければ比較対象や手応えを感じたことなどを挙げると良いでしょう。

3.これまで所属した会社ごと、部署ごとに1と2を行う

過去に転職経験がある、部署を異動した経験があるなら、これまで所属した会社や部署ごとに1と2の作業を行いましょう

例えば、ある会社ではチームリーダーとしてプロジェクトを成功させた経験がある一方で、別の会社では個人で成果を上げたなど、異なる環境での適応力や強みが浮き彫りになるかもしれません。

また、1つの会社しか経験がなくても、所属部署が変われば携わる業務やスキルは異なるものです。プロジェクトに複数関わった、昇進したなどであれば、それぞれを振り返って深掘りをしましょう。

4.強みを探す

最後に、1〜3の作業で可視化できたこれまでの業務内容やスキルから、自分の強みを文章にしてください。強みは多いほどマッチする求人も増えるため、最低でも3つは見つけたいものです。例えば、以下のような書き方もあるでしょう。

  • リーダーシップ:チームをまとめる力や、プロジェクトを円滑に進める能力がある。部下や同僚のモチベーションを高めながら目標達成に向けて行動を促せる。
  • 分析力:業務に必要なデータを効果的に活用し、意思決定や改善策の立案に役立てられる。数値の背後にあるトレンドや課題を迅速に見抜き、業務効率化を推進する。
  • 顧客対応力:顧客のニーズを深く理解し、最適な提案やサポートができる。顧客満足度の向上を常に目指し、長期的な信頼関係の構築に貢献できる。

このように、自分の強みを具体的に挙げてみましょう。強みが明確になれば、職務経歴書や面接で自信を持って自己PRができるようになります。

キャリアの棚卸しに関するよくある疑問

ここからはキャリアの棚卸しに関するよくある疑問に答えていきます。

時系列順に書き出した方が良い?

キャリアの棚卸しは、時系列順に書き出すと思い出しやすくてスムーズかもしれません。しかし、すべての経歴に対して行うことが大切なので、時系列順にこだわらず思い出したところからでもざっと書き出していくと良いでしょう。もし、途中で詳細を思い出したら追記すれば良いだけです。

大切なのは、自分の経験やスキルが明確にすることです。職務経歴書のように提出するものでないため、体裁を気にする必要はありません。

シートやアプリを使った方が良い?手書きはダメ?

キャリアの棚卸しを行う際、シートなどがあれば、利用するのも良いでしょう。キャリアの棚卸しのやり方の章で説明した内容を、Excelなどでまとめて棚卸しシートにするのもおすすめです。

もちろん、ノートなどに手書きで書き出しても問題ありません。ただし、パソコンやスマホを使うと追記も楽にできて便利ではあります。

また、アプリであれば、マインドマップもおすすめです。思考の整理に適しているため、キャリアの棚卸しにも活用できるでしょう。

いずれにせよ、自分にとって最も作業が進めやすい方法を選びたいものです。

キャリアの棚卸しの際に「何もない」と感じたら?

キャリアの棚卸しで成果に着目した際に「何もない」と感じる方もいるでしょう。そのため、目に見える華々しい成果がないと、キャリアの棚卸しをしても意味がないのでは、と疑問に思われるかもしれません。

確かに、成果やスキルを整理するのもキャリアの棚卸しの目的ではありますが、成果だけでなくプロセスも重視しています。そのため、業務を振り返って学べたことや身についたことはもちろん、失敗したことや熱中できたことなどに着目すると、書き出しやすくなるでしょう。思いがけない場面で得た経験が、自分の強みとして見えてくるかもしれません。

まとめ|キャリアの棚卸しをして書類作成や面接に活かそう

キャリアの棚卸しは、自分の経歴やスキルを振り返って深掘りする作業です。企業選びはもちろん、書類や面接対策にも役立つため、転職を視野に入れたら、ぜひ取り組んでみましょう。

もし、自分でキャリアの棚卸しをしても、職務経歴書に活かせない、転職活動が難航している、などでお困りでしたら、パティオムへご相談ください。

丁寧なヒアリングであなたの経歴を深掘りして職務経歴書を作成いたします。スキルやエピソードも言語化するため、面接にも活用できるはずです。ご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

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